長野の建築 2日目。 石の教会

長野滞在2日目は結婚式の参列のため、石の教会へ。

軽井沢のホテルを出て、朝食を食べにハルニレテラスへ。まだ午前八時前だというのに沢村ベーカリーはもう満席、恐るべき集客力。そこは諦め丸山珈琲で朝食。その後ホテルブレストンコートに移動。すぐ近くなのでありがたい。

前日にお会いした小諸美術館の職員さんもここでの挙式に参列されたことがあるようで、すごく素晴らしいですよという言葉が期待を一層高める。

挙式は素晴らしいもので、二人が祝福される姿と石の教会が織りなす空間は荘厳でありながら柔らかい空気に包まれていた。結婚って良いなと思えるほど、独り身の心にも柔らかな風が流れたのは言うまでもない。内部の写真は撮れないが、久しぶりに空間を目に焼き付けるように集中できた。

 

石の教会 設計:ケンドリック・ケロッグ 竣工:1988年 構造:鉄筋コンクリート構造

アーチの間にガラスがあるが表からは見れない。内部に進んでいくと表情がどんどん変わっていく。

 

アーチ状になっているコンクリート部分は石の表情のように見せるために粗骨材が表面に来るように打ち込まれている。このコンクリートの部分が男性をそのアーチの隙間を埋めるようにあるガラス面が女性を表している。男は強さ・女は優しさ、もしくはその逆だったり、とかいろいろ考える。木製の神父台も美しい。バージンロードも通常の教会とは異なり、祭壇の後方から二階廊下をぐるりと出席者に見守られ降りてくる。花嫁は奥の開口から降り注ぐ光に包まれバージンロードを歩く、素敵な驚きがいっぱいの教会だ。

みんなで二人の幸せを祈りながら、結婚式・披露宴もつつがなく進み、幸せに包まれたままお開きとなった。

石の教会に後ろ髪を引かれながらも、次の目的地、穂高へ向かう。次の日の予定はいっぱい。車があって本当に良かったと思うことになる日。