十五夜から次の日の月。

十五夜の時は曇り空で写真が撮れなかったので、次の日に撮影しました。

とはいっても、カメラ練習中で夜景とか星は初めて。どんな風に撮れるか経験するために三脚を持って庭先に。

おぼろ月夜で昨日の満月が今日だったらな~と思いながらシャッターを押しまくる。質を上げるには数ということで。

月を撮る時は望遠のレンズが必要ですね、建築撮影用の広角レンズだと写し辛い。設定の違いが生む写真の変化が面白い、じっくりいろいろ学んでいきたいです。

 

露出を低くすると電柱とかが映るんだけど、月の輪郭が。

月の輪郭がどうにか。電柱が消えて真っ暗。

経営も重要な仕事です。

今日は資格学校での仕事のせいにして溜めていた領収書などの整理を。 あまり好きではない作業ですが申告のためにもしっかりとやっておかなくてはいけない仕事です。

まだまだ駆け出しの事務所なのでクラウドサービスへの簡単な入力のみなのですが数が多いのでいかんせん時間がかかる。知り合いの建築家さんが経理の方に頼んでいる理由がよくわかります。

単純作業ですが実に苦しい、本業の人がいたらどれだけ心強いことか。 餅は餅屋に聞けと言いますがまさにその通り。

これからは仕事をいろいろな専門家に依頼するようにしたいなと切実に思います。自分の専門以外のことは他の専門家に任せる方が自分でやるより数倍効率がいいし、お金を払ってもお釣りが来る。 その道の専門家たちと一緒にする仕事はとても面白いということは重々承知しているので、来年からはそうできるように益々仕事に精進しなければなりません。

 

頑張るぞ。

あれ、なんか年の瀬に書く内容みたいになってしまった。

まだまだ今年は続くのに。

 

長野の建築 4日目。

今日の行程

開智学校~えんぱーく~諏訪大社(四社)~藤森照信建築群(神長官守矢資料館・高過庵・空飛ぶ泥舟・低過庵(当時ワークショップにて建設中))

最終日は帰りも含め、時間があまり無いので7時半にホテルを出て、松本市内にある開智学校を見に行く。予定の関係上開館時間前だったので中は見れない。小学校の時に先生からもらった写真に写っていた日本で最初の学校とは違って新しく修復されており、イメージしていた素朴な学校ではなかった。保存というのはすごく難しい。

松本城を横目に眺めながら塩尻へ向かう。次は塩尻市にあるえんぱーくへ。実を言うとここはあまり期待をしていなかったのだけれど、それを大きく裏切られることに。まずはすごく使われ方が良い。これは単にきれいに使うという意味でなくて、ここを使う市民が自分の気に入りの場所を見つけ思い思いに使っているという点が素晴らしいという意味。

ここでは構造でもあり、空間構成の重要な存在でもある壁柱が存在感をはなっている。この壁柱を最大限活かし、柱では生まれない空間が機能と構造そして市民の要求に対して見事に答えている。えんぺーくのコンセプトは “人工の森” だったと記憶しているけれど、まさにその通りで要求されている機能を壁柱が隠しながら、離しながら、うまくつなげている。そしてこの森は少し迷うけれどもヘンゼルとグレーテルが残してくれたような記号があるので、目的地にたどり着けるようにできている優しい森だ。

 

えんぱーく①

えんぱーく② 壁柱が隠し、つなぐ。

 

内部には長野県内の市内の方向が書かれていて、長野の街の中にある都市の中の森という意味もあるのかもしれない。加えてフリースペース以外の稼働率も高かったように感じる、これも設計段階でのワークショップにより市民の意見が反映された結果なのだろう。また下部の公共と上部の賃貸スペースがしっかり別れているのも市民が気兼ねなくスペースを使う上でとても重要な役割を果たしている。

 

壁柱が生み出す木漏れ日あふれる森は訪れてみないとわからない部分が多いと思う。写真では伝わらない部分が多く、空間の広がりと外部と内部の関係がゆったりとしているすごく良い空間と建築だった。また再訪したい。

さて塩尻をあとに次は諏訪へ。

岡谷を抜けて諏訪大社四社巡りへ。諏訪大社は本宮・前宮・春宮・秋宮の四社から成り立っていて今回はその全てを回ることに。車って本当にありがたい。車が社会構造さえも変えてしまったことをこういうところから納得したりする。

 

諏訪大社 秋宮

 

諏訪大社はそれぞれの宮ごとに特色はあり、荘厳であるが地域の中に溶け込んでいる。それぞれの宮の四隅に御柱が立っており、それが御柱祭で運ばれてくるというなにか人々の信仰が厚く地域にとって諏訪大社がどれだけ大切な存在かを感じられる。歴史というのはそれ単体では成り立たなくて、周りの環境と人とが関係していないと築いていけない。時間と関係。これが必要なんだと考える四社巡りに。

 

いたるところで水が綺麗。

 

旅の最後は建築史家 藤森照信氏の建築を見に行くことに。

まずは諏訪大社の近くにある神長官守矢資料館へ。そこの館長さんの説明でこの近くに高過庵・空飛ぶ泥舟・低過庵(当時ワークショップにて建設中)があると教えてもらう(資料館の窓から見れる)。同じ市内にあることは知っていたけれどこんな近くあるとは。

聞くと藤森さんはこの地域の生まれで高過庵・空飛ぶ泥舟・低過庵があるのは藤森さんの土地だそうだ。長年こんな建物はどんな人が頼むんだろうと不思議に思っていた謎が解ける。

神長官守矢資料館はそこまで広くないが、奥に行くと狭くなっていく内部と自然素材でできた外部仕上げから新しい洞窟に入っていくようなワクワク感がある。今まで味わったことのない感覚だったかもしれない。実体験はとても大事だ。

高過庵・空飛ぶ泥舟・低過庵(当時ワークショップにて建設中)をその後に見て回る。資料館から坂を上がって2~3分。低過庵を作るワークショップが開催中で、資料館の館長に藤森教授に会えるかもよと言われていたが、違う場所で作業中だったようでお会い出来なかったけれど、現場の関係者の方に許可を得て写真と見学をさせて頂くことに。写真を取っていろいろ見ていたら、関係者の方のご厚意で中に入らせていただくことに。建設中の内部を見れる貴重な機会を頂けたのは四社巡りのご利益だろうか。ありがたい。もう低過庵は完成したようで再訪したい。

 

神長官守矢資料館 入館料100円 周りの植栽も面白い。

 

高過庵 設計:藤森照信 このアングルが好きだ。

 

高過庵とワークショップにて建設中の低過庵。

 

諏訪大社では車椅子のおばあさんを楽しくお参りさせようとするご家族に写真を撮っただけですごくお礼を言ってもらえたり、建築家のご兄弟を持つ方とお話できたり、茨城県に友人がいる方と資料館で出会ってお話したりと良い人達との面白い出会いがたくさんあった長野建築巡り。また再訪したい場所が増える事はいい事だ。

帰りは渋滞にハマったが、建築を色々見て熱が上がった頭の中を整理するにはすごくいい時間だった。

これにて長野建築巡りは終わり。

 

長野の建築 3日目。

今日の行程

穂高神社〜仁科神明宮〜安曇野ちひろ美術館〜有明山神社〜くるまやそば〜碌山美術館〜穂高神社〜北アルプス牧場〜日本浮世絵博物館〜まつもと市民芸術館

昨日は軽井沢から穂高に移動し宿泊。旅の間は早寝早起きのせいか朝の目覚めが良い。少し天気が気がかりだけれど晴れることを祈って穂高神社に向かう。今日の行程はほとんどが宿泊したゲストハウスのオーナさんのおすすめだ。

穂高神社でお参りをすると少し晴れ間が出てきた、天気も大丈夫そう。次は最古の神明造と言われている仁科神明宮へ。集落から遠くない位置にありながらとても荘厳でどこか伊勢神宮のような雰囲気も少しある。そう考えていると鳥居は伊勢神宮の遷宮時のものを寄贈されたものらしい。最古の神明造と言われてもその歴史を検証する術はないけれど、ここが長い間信仰の対象となってきた時の重みは感じる。

穂高神社。有名なパワースポットらしい。鷹が悠然と飛んでいました。

 

仁科神明宮。この先に最古の神明造りである本殿がある。

 

仁科神明宮をあとにして安曇野ちひろ美術館へ。建築家内藤廣氏によって設計され、背景の山々と呼応した建物が特徴である。中に入ると木の構造と連なる屋根が個々の空間をうまく分けながら美術館としての機能を満たしている。訪れた人たちが各々の楽しみ方で過ごせるおおらかな美術館でもある。

安曇野ちひろ美術館① 職員さんおすすめアングル。

 

安曇野ちひろ美術館② ここも職員さんおすすめアングル。

 

内部は設備を隠すデザインではなくデザインの中に設備を隠している。また連棟間の樋部分は大きなボリュームがあるが展示室同士をつなぐための緩衝帯になっている。

そして子供連れのご家族にとっては大変良い場所で、子供たちは絵本という身近なものを改めて、大人は絵本というものを思い出しながら楽しめる美術館である。

職員さんにオススメのアングルを教えてもらい存分に写真を撮り、美術館をあとにする。帰り道、美術館の庭園で少年2人に話しかけられ、その流れで昆虫とメダカ・ヤゴのレクチャーをする。少年達の祖父母の方と合流しこの地域の昆虫について色々聞く。茨城にはあまりいないギンヤンマやアキアカネはここではまだたくさんいるとのこと。この旅は多くの良い人と出会う旅だ。

次は有明山神社とくるまやそば。ここでも宮司さんにオススメの場所を教えてもらったり、そば屋さんではもりよりもざるの方が多いからそうしたらと教えてもらったりと何かと嬉しい事が多かった。第一にもりもざるも同じ量にする方が良いかと思うがおつまみの馬のモツ煮が美味かったので、どうでもよくなる。

そばを堪能し、碌山美術館へ。もうそろそろ日記つけるのがだるくなって来るほど今日はよく回ったなと自分でも思う。碌山美術館は当時の早稲田大学今井兼次教授が設計した建物でキリスト教の建物を意識して作られている。外から見ると窓が大きすぎるかなと思ったがアーチの軒が光を抑制し部屋全体に優しい光に届けていた。やはり教会ではないので通常の教会とは光の部分で少し違うし、日本的な意識もあるのではと思わせる窓の構成になっている。

碌山美術館 設計:今井謙次

 

昨晩のスイカのお礼にと思い、お土産を昨晩泊まったゲストハウスのオーナーさんに渡して、穂高神社にもう一度寄り、松本へ。

いや松本に向かう前に、もう一つ大事なものを忘れていた。安曇野でしょここは、ソフトクリームでしょ。ガイドブックに載っていた北アルプス牧場の美味しいソフトクリームを堪能する。最近ソフトクリームを無性に食べたくなる衝動に襲われていたが、これでいったん鎮静化すると思われる。

さあソフトクリームを食べたので、松本へ。

日本浮世絵博物館は建築家篠原一男氏の作品だが、開館しているのか疑うほど活気がなく、使い方もあまり良くない。窓を内側から覆いそこをショップにしたり、鉄骨の色も勝手に変えているのではと思うほど空間に合ってない。それに少しの展示しかないのに1000円はどうだろうか。もう少しどうにかならないものかと考えていると競輪収益利用施設と書いてある。建設することが先立ったような、とりあえず建たような博物館なのかもしれない。充実した使われ方をしていない建物はどこか悲しそうだ。

日本浮世絵博物館 設計:篠原一男 とりあえず活気がない。どことなく建物も寂しそう。

 

それに比べてまつもと市民芸術館は活気もあり、人々が自由に出入りし、イベントがない部分ではそこかしこでくつろいでいる人々の姿がある。立地が良いというのもあるがそれだけではない。デザインとしては模様系曲線のシークエンスの中にボックスの小ホールなどの機能が入る。内部はコンパクトなエントランスの影響もあってか、広がり方が素晴らしい。ゆったりとした階段部分の繋がりと広がりがこの建物の見処でもある。

まつもと市民芸術館 設計:伊東豊雄 伸びやかな曲線の空間が自然と奥に誘ってくれているかのよう。

 

疲れて来たのでホテルに向かい、駅で見つけた名物の山賊焼き弁当を食べる。でも一人旅だと食事にはあまりお金をかけなくなるな~、同行者がいると食事はもっと楽しいのだろうけどこんなタイトなスケジュールだとクレームが出そうだし。まあ一日いろいろ盛り沢山だったのでこの日記をスマホに書きながら早めに寝るとする。

明日も色々と早くから回る予定だ。

長野の建築 2日目。 石の教会

長野滞在2日目は結婚式の参列のため、石の教会へ。

軽井沢のホテルを出て、朝食を食べにハルニレテラスへ。まだ午前八時前だというのに沢村ベーカリーはもう満席、恐るべき集客力。そこは諦め丸山珈琲で朝食。その後ホテルブレストンコートに移動。すぐ近くなのでありがたい。

前日にお会いした小諸美術館の職員さんもここでの挙式に参列されたことがあるようで、すごく素晴らしいですよという言葉が期待を一層高める。

挙式は素晴らしいもので、二人が祝福される姿と石の教会が織りなす空間は荘厳でありながら柔らかい空気に包まれていた。結婚って良いなと思えるほど、独り身の心にも柔らかな風が流れたのは言うまでもない。内部の写真は撮れないが、久しぶりに空間を目に焼き付けるように集中できた。

 

石の教会 設計:ケンドリック・ケロッグ 竣工:1988年 構造:鉄筋コンクリート構造

アーチの間にガラスがあるが表からは見れない。内部に進んでいくと表情がどんどん変わっていく。

 

アーチ状になっているコンクリート部分は石の表情のように見せるために粗骨材が表面に来るように打ち込まれている。このコンクリートの部分が男性をそのアーチの隙間を埋めるようにあるガラス面が女性を表している。男は強さ・女は優しさ、もしくはその逆だったり、とかいろいろ考える。木製の神父台も美しい。バージンロードも通常の教会とは異なり、祭壇の後方から二階廊下をぐるりと出席者に見守られ降りてくる。花嫁は奥の開口から降り注ぐ光に包まれバージンロードを歩く、素敵な驚きがいっぱいの教会だ。

みんなで二人の幸せを祈りながら、結婚式・披露宴もつつがなく進み、幸せに包まれたままお開きとなった。

石の教会に後ろ髪を引かれながらも、次の目的地、穂高へ向かう。次の日の予定はいっぱい。車があって本当に良かったと思うことになる日。

 

長野の建築 1日目。小諸美術館へ。

結婚式に列席するために長野に行くことになったので、せっかくなので周辺の建築を見に行こうと計画を練っているとふと建築家の戸室太一さんから教えていただいた小諸美術館を思いだす。
長野県小諸市にある小山敬三画伯の作品を収蔵する美術館であり、村野藤吾氏の代表作でもある。小諸は結婚式が行われる軽井沢よりからも近いので、前乗りをして見に行くことに。

茨城から電車で上野に、それから新幹線で軽井沢へ。久しぶりの新幹線、乗り鉄の自分にとっては嬉しい移動の時間だ。
軽井沢につくと曇り空。少し肌寒い、避暑地に来たなと肌で感じる。前に来た時よりもアウトレットモールのせいか賑わっているように思える。
そこからしなの鉄道に乗って小諸駅へ。

駅から美術館への道の途中、有名な蕎麦屋さんで食事。変わりそばを頼んだが普通のもりそばにしておけば良かったと思う。
そして小諸美術館へ。

戸室太一さんのおすすめということもあり、否応なしに期待が膨らむ反面少し心配だった。それは自分自身モダニズム建築(この建築は違うが)に時たまある、なんというか古い屋根裏に行ったときのような独特の古い香りが苦手なのだ。それは長居できない理由にもなりえるので、ゆっくり訪れたい場合大きな障壁になる。

しかしそれは全くの杞憂に終わることに。

 

建物は千曲川を見下ろす丘陵地帯の上に立つ。これは画伯の要望であったらしい。小規模であるので小山敬三画伯の自邸(移築)を見ても1時間程度あれば満喫できる。

しかしその滞在時間以上に内部の連続性が生み出す空間の変化がすごい。エントランス・第一展示室及び休憩室の一部は村野藤吾氏の設計だが、第二展示室に関しては息子さんによる増築らしく、窓の考えた方と空間の広がり方が全く違う。(1975年築、その15年後に増築)

今回は村野藤吾氏の設計部分に関して。

美術館の入り口は庭園の奥にあり、斜面をそのまま活かしている建物である。エントランスは低く抑えられてなんとも素朴で落ち着いた空間で、そこからまた低く抑えられたい廊下を抜けた先に休憩スペースがあり、そこで受付をする。第一展示室はそのすぐ脇。その第一展示室以外は主な展示はない。

その展示室は斜面を活かした空間で天井中央部が大きくたわんだような設計になっている。その天井と入口から下りていくような斜面の床が空間に広がりと変化を与えている。また室内を移動していくと様々な部分に(壁のくぼみや屈曲部・壁に挟まれた場所に)窓が隠れており室内には柔らかい光が届いている。それは同時に作品に日光が当たらないようにできており、その変化がとても面白い。一からこの窓を考えつくかなと思案してみるが多分難しいだろう、でもここで出会えたので良かった。

様々な窓からの光・その光を運ぶ曲がった壁そしてそれを包むたわんだ天井がのびやかな空間を生み出し、画伯の骨太な作品を包み込んでいた。そして展示室の作品を見て回って振り返ると今まで移動してきた時の感覚と違う空間が広がっており、斜面という連続性の中にいろんな変化が存在している。それは光の変化や水平でない天井が生み出しているものだと思う。

シンプルな空間であっても壁・天井・窓の配置など本当に考えられていて画伯の作品と緻密に計算された作品が人に感動を与えるという考え方・気韻生動の考え方と呼応している、そんな印象。

館内では図面も見れるので、それを見ながら職員さんにいろいろとお話を伺う。みなさんすごく親切で良い方ばかり。増築前の名残や冷暖房に関する悩み(結露など)や窓と作品の事や画伯のお嬢様が現在の建築に対する要望など、職員さんでないとわからないお話聞く事ができた。窓からの日射・熱に関しての問題は増築された第二展示室の方が多いよう。形は似たような作り方をしているがちょっと美術館としてはまずいのではと疑問を抱く部分もあったのでやはりそうかと。

外観は木々に囲まれた穏やかな庭園の中に白い緩やかに曲がった壁と斜面から徐々に反り上がるような形をしている。また特徴的な窓が様々な場所にあるのでぐるりと見て回るのも面白い。またこんなところにガーゴイル?と思っていたら屋根に見えているのは庇のような部分で陸屋根のパラペットの上に乗せられているものだった。屋根のボリュームはなくしながらも、特徴的な外観と外壁の維持を目的にしているのだろうか。

 

木々の中に特徴的な外観。ガーゴイルが可愛いしえんじ色の屋根というか庇もキュート。

 

色なんな所に変わった窓。見ていて楽しい。

 

小さな建物だけど長文が書けるほどの美術館であることがすごい。そしてまず何にせよ画伯の作品が見事で、次は周りの景色などをゆっくり楽しみながら再訪してみたいと思う。その時は今の印象と違うものが感じられそう。そして写真でわからない建築の空間を実際に体験することの重要性を改めて感じさせてくれた建物でもあった。

帰路ではいろいろ空間について考えて頭に熱を帯びていた。

 

旅日記。

少し前、兄弟の結婚式に参列するため長野に行ってきました。

それに合わせて見たい建築をピックアップして車で回ることに。長野の建築を見て回るのは初めてではありませんが今回訪問する建築物はほとんどが初めて。長野は広いので2ヶ所で宿を取り、おすすめなどを人に聞きながらコースに組み込み回ることに。

だいぶ最初の計画とは違うものになりましたが、人に聞くとガイドブックにも載っていない場所や観光客がいない穴場を教えてもらえるのですごく旅が充実します。そんなこんなでだいぶ詰め込みすぎて同行者がいては絶対できないタイムスケジュールになり、旅が慌ただしいものに。そこは今回の反省点です、ゆっくり楽しむのも旅ですので。

そして今回の旅では初めて旅日記をつけてみました。それを元に長野建築の旅を少しずつまとめていこうと思っています。

数多く建築を回ったのでまとめるのが大変そうですが、頑張ってまとめていきたいと思います。

 

浅草へ。

先日大学時代からの友人たちと3人で浅草へ。

意外と近い浅草ですが、何かいつでも行けるという感覚があった為かこの日が初めて。

インテリアの勉強も兼ねて浅草のカフェを回りながら、浅草観光センター・仲見世通り・浅草寺・ホッピー通りと一通り満喫してきました。

ランチはシエロイリオさん。(蔵前駅近く)

浅草という場所は複数の駅からアクセスでき、歩いているだけでわかりやすい日本がある場所でした。日本人にとっても賑やかで楽しい反面、やはり外国人観光客向けに日本というイメージをわかりやすくしたものに溢れて少し物足りなさを感じる部分もあります。それを否定するつもりはありませんが、昨今外国人観光客の人達が日本の離島やディープな場所を目指している意味が浅草に来るとわかります。わかりやすいものだけでは駄目だと突きつけられている、その現状がここにある気がします。

休憩はSUKE6 DINERさん(浅草・隅田川沿い)

いろいろ考えてしまいますが、それはさておき歩き回って疲れたら隅田川沿いのカフェに入って一休み・お寺も回れる楽しい場所であるということは間違いありません。

土浦の離れ③

半分ほど床の解体が終わりました。これからこの半分に断熱材と新しい床下地を貼っていきます。

解体も回を重ねる毎にかなりスピードアップしてきました!いろいろと試した結果やはりテコの原理を活かしての解体がベストだということがわかりました。

試行錯誤って言うほどのものではないですがしっかりと考えながら解体を行っていくと解決策がどんどん出てきて設計とは違った面白さに気が付きます。

 

解体しながら考えたのですがこの物件は図面を描かないでやってみようかと思います。そこの場で考えた実際の寸法の中でどんなものが生まれるか試してみようかと思っています。

土浦の離れ②

今日の現場から②

現在進んでいる自主施工の古民家再生もゆっくり、少しづつ進んできました。

ようやくゆかの1/4が解体でき、床下の様子がわかるようになりました。あと少し床を解体した後、床を貼って作業場所を確保しながら進めていくことになります。

解体を進めていると思考の仕方が変わっていくことに気づきます。

体を動かして、現場の中で考えていく。変化に対応していくような。

何か面白いアイディアが生まれそうです。