ひっそり佇む。その時を待っている。
つくば市にある集合住宅です。しかしもう入居者はいません。近いうちに取り壊されて払い下げられ企業などによる入札後、マンションもしくは場所的には住宅地として開発されると思います。素晴らしい住環境がここにあったのだろうと容易に想像できるキレイで新しい廃墟です。
ただ再開発し住宅地とした方が経済的には良いはずです、ノスタルジーだけでは語れない部分がこういった土地や住宅地にはあります。それにつくば市内の駅近の住宅は未だに人気がありますし。
西日に照らされ配管が寂しく光っています。とても丁寧なメンテナンスが行われていたのか配管がまだきれいです。
各住戸には前庭からベランダを通じてアプローチできるようになっており、現在のアパート等には見られない形です。
まだまだ住めそう。と言うか借りて事務所とか開きたい。そういう人いっぱいるのではないでしょうか。借地借家法の観点から貸すのは難しいのかもしれません。
大きい木蓮が何本かあったので、こういった生活の目印となる木々を残しての開発も必要ではないでしょうか。コンテクストを少しだけでも残してその土地に昔からあった要素を残していく。それも悪くないと思います。