近くの名建築。
つくばには世界に誇るポストモダニズムの傑作と言われた磯崎新氏設計の「つくばセンタービル(1983年)」があります。現在はオークラホテルが入る複合施設です。
外部にある広場はローマにあるカンピドリオ広場を反転したデザインになっています。
僕が生まれてすぐにオープンしたこの建物は子供だった自分にとっては何か不思議な建物で少し大人のための空間のような気がして入るのにドキドキしたのを覚えています。
以前磯崎新さんのスタッフの方にお会いした時、つくばセンタービルの話になり、
「子供の頃は何か不思議な感じの建物で入るには特別な許可みたいなものが必要かのように感じていましたが、大人になってからはあの建築はつくばのアイコンで、日常のものになっています。それでいて全然古臭くならない所が好きです。」
と失礼かと思いながらもお話していたらその方は(このセンタービルも担当だったそうで)磯崎さんに聞かせたいな~と言って笑顔で聞いてくださったという思い出があります。
つくばの名建築はいつもつくばの人々の中の日常にあるような気がします。