年末年始。

年末年始は12月28日~1月4日までお休みをいただきます。

お休み中の間に頂いたご連絡に関しましては1月5日から順次ご対応させていただきます。

 

この一年いろいろ苦しいこともありましたが、多くを学ばせていただいた一年でした。そして今後の方向性を少しずつ考えていけた一年となりました。

来年は古民家の改装・シェアオフィス・ランドリーカフェの計画を主に進めていきます。

次の一年自分を信じて、一つずつ丁寧に仕事をしていきたいと思います。

すごく、ありがとう2016年!

さあ行こう、楽しみだ!2017年!!

 

皆様、2016年大変お世話になりました、良い年の瀬をお過ごしください。

近くの名建築。

つくばには世界に誇るポストモダニズムの傑作と言われた磯崎新氏設計の「つくばセンタービル(1983年)」があります。現在はオークラホテルが入る複合施設です。

外部にある広場はローマにあるカンピドリオ広場を反転したデザインになっています。

僕が生まれてすぐにオープンしたこの建物は子供だった自分にとっては何か不思議な建物で少し大人のための空間のような気がして入るのにドキドキしたのを覚えています。

 

以前磯崎新さんのスタッフの方にお会いした時、つくばセンタービルの話になり、

「子供の頃は何か不思議な感じの建物で入るには特別な許可みたいなものが必要かのように感じていましたが、大人になってからはあの建築はつくばのアイコンで、日常のものになっています。それでいて全然古臭くならない所が好きです。」

と失礼かと思いながらもお話していたらその方は(このセンタービルも担当だったそうで)磯崎さんに聞かせたいな~と言って笑顔で聞いてくださったという思い出があります。

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つくばの名建築はいつもつくばの人々の中の日常にあるような気がします。

 

一級建築士製図試験。

一昨日、一級建築士製図試験の合格発表がありました。

合格した方、おめでとうございます!努力が報われることは稀ですが、それが現実となって本当に良かった。おめでとうございます!!

残念ながら合格できなかった方、本当にお疲れ様でした。この結果は努力が足りなかったのではなく、努力する方向性が間違っていたのかもしれません。客観性を大切に自己分析をし、自分に何が足りなかったのか明確にする必要があります。その自己分析をした結果を次の挑戦に活かしてください。

みなさん本当にお疲れ様でした。

 

 

今この一級建築士製図試験に対して言えることは、もはやただ条件を満たすだけでは合格は出来ないということです。求められるコンセプトに対して説得力のある提案ができているか、その上で利用者・管理者が使いやすい建物になっているかが問われてきています。

ただこれは建物を設計する際には当たり前のことで、今までの製図試験自体が現実の設計と離れ過ぎていて、条件を満たすだけで合格できていた事自体が問題だったのです。

今は違います。

 

人のことを考えていない建物など存在してはいけないのです。学科試験においてコンプライアンスや建築士としての姿勢や社会的存在意義などが問題として出題されている傾向からもそれが伺えます。

 

そういう所まで製図試験が変わってきていると思います。来年も挑戦する方はその点を意識し直してみるのも良いと思います。

 

やっとこれで資格学校での私の役目も終わります。

この二ヶ月間受講生ほどではないですが、胃が痛かった。

温泉でもゆっくりつかりに行きたいです。

 

 

明日は。

明日は、一級建築士製図試験(二次試験)の合格発表です。この一年間頑張ってきた受講生の方々の努力が実るように祈るばかりです。

資格の学校で関わった受講生全員が受かれば良いですが、それは少し難しい話です。落ちる人も必ずいます。

自分自身も二度ほど不合格でした。ただその時は死に物狂いで勉強して不合格でした。それでよかったと今では思います。ただなんとなく勉強して合格して、いつまでも自分はあれで受かって良かったのだろうかと悩むことは無かったので。

しばしばこの一級建築士試験は運だと言われます。しかし勘違いされている人が多いのですが、この運はある程度の努力した上での運なのです。

努力したものじゃないと得られない運。受講生の方たちはその運をつかむ部分まで来ていると思います。

あとは吉報を待つのみです。もうここまで来れば運だと割り切って!

受講生に幸運を!!

トラフ展・円山応挙展。

乃木坂ギャラ間のトラフ展へ。

この展覧会ではでトラフのお二人の考え方が伺える展示になっていました。ものすごく客観的な目線とそれとは別の主観を持っているような物事に対する考え方。

一つ一つに対して目線を前後上下左右、時には別の目線にして、そして時間の中で見つめる。小さな要素や構成している要因までも様々な目線で見つめ、形という答えを出しているような気がします。

答えというか、それも違うかもしれません。その答えはわかっていないかもしれない。見つめていった先に自分たちが想像したものと違う出会いがあり、それが答えにつながっている気もする。それは時間という要素も含まれているから派生している。

 

ギャラ間を後にして、表参道の根津美術館へ。ポケモンGOをやりながらブラブラと。途中、偶然ほぼ日ストアを見つけ立ち寄る。カレーの恩返しの香りを吸い込みすぎてふらつく。

 

初めての根津美術館へ。いろいろな部分で見せる・見せない作りがとても面白い。

 

円山応挙展

緻密な観察・様々な手法の取り入れ・人間の表裏を真正面から受け止めたような作品群。

観察から多くのものが生まれてくる。何事にも元があることを教えてくれます。作品の数は少ないのですが円山応挙の緻密な写生画が拝見できた貴重な機会でした。

 

2つの展覧会を見ながら、観察・研究や試行錯誤・客観的な目線の大切さを感じる一日でした。

 

紅葉も。

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紅葉もそろそろ終わりですね。

先日、霞ヶ浦総合公園へ友人のテニスの試合を応援しに行った帰り、その公園内を散歩してきました。

紅葉ももう終わり。冬がはじまるちょっと前という感じです。

 

散歩をしているとふと周りを見るスピードの重要性に気が付きます。

例えば町を車で行くのと、自転車や散歩するのでは見え方が全く違います。

全体の印象を把握するには速い車が良いかもしれませんが、町の細かい部分までは見えない。逆に散歩は全体像はつかみにくいけど、町の細かい表情まで見えてくる。

対象を見るスピードを変えると面白い発見があります。

 

いろんな物をいろんなスピードで見ることの楽しさを知っていると物事をより深くまで知ることができるような気がします。

次はランニングしながらというのも良いかもしれません。

 

事務所設立から1周年。

自分の事務所を設立してから一年が経ちました。

この一年、いろいろな事がありました。

経験したことのない分野の新しいお仕事との出会いや昔からの友人からの依頼・そして人生の恩人からのご相談。

一つひとつの仕事から多くのことを学ばせていただいた一年でした。

 

しかしまだまだここからです。一年一年をしっかり積重ね、少しずつかもしれませんが多くの方の笑顔を作れるように。

事務所としても、そしてなにより人として、少しずつですが大きく成長していきたいです。

また一年丁寧な仕事を積み重ねていきたいと思います。

 

池田俊彦建築設計事務所

代表  池田 俊彦

 

そこにある意味を考える。

最近、自分のこれからのテーマは何かと考えています。

考えの元となる研究テーマみたいなものです。

それで考えたのが、それがそこにある意味を考えていくこと。

 

存在意義なんて難しい事ではなくて、そこから動けないものがそこにある意味を考えていければと思っています。

以前、テレビ番組で(プロフェッショナルだったかな)庭師の方の特集が放送されいて、見た目が悪い樹木を切った時に依頼主の住職から「そこに木がある意味を考えていないのか」と一喝されたエピソードを覚えていてそれからずっと頭の片隅にはその言葉があったので、今後その意味を考えていこうかと。

 

これからどんどん考えていくテーマは変わっていきますが、そこにある意味については長い期間をかけていこうと思っています。