11月20日 茨城県北芸術祭。

最終日に茨城県北芸術祭に行ってきました。

すごく範囲が広い芸術祭でしたので、車で様々な作品を紅葉と共に楽しんできました。今回が初めての開催なのですが、地元の方々の熱心な宣伝や活動、ボランティアの方達の尽力もあり各会場は多くの方で賑わっていました。

以前は現代美術を難しく考えながら見ていましたが、今回作品を見ながら思ったのは、こういった作品に関しては自分の趣向や感情的な部分(キレイとか驚きとか)がまず大事でそこから気になった作品の意図を感じ取る事が良いのではないかと。まず単純に楽しむことが重要なんだと。

その楽しむという点に関してはすごく良かった。体験できる物も多く、素晴らしい芸術祭だったと思います。もうすでに次回開催をという声も上がっているので、2年から4年に一度の開催を期待したいです。

また芸術祭の集積として残せるものは行政と協力し維持しながらの展示も今後検討していただきたいです。

 

ただ作品ごと、エリアごとの距離が遠すぎるので、作品をもう少しだけ集約して、エリア同士とエリア内の移動手段が充実するともっと楽しみやすいのではないかと思います。

それこそ住民の方のガイドツアーなんかあっても面白い。

 

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杜の蜃気楼 森山茜

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No.85 ワン・テユ

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              ブラックフィールド 2016  ザドック・ベン=デイヴィッド

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回廊の中で:この場所のための4つの虹 ー KENPOKU ART 2016のために ダニエル・ビュレン

(敬称略)

 

美術館の中ではなく、こういった展示する “ 場所 ” がある現代美術は場所の特性やバックボーンを蔑ろにすると瞬く間に滑稽な作品になってしまいます。一見その場所との関係性が見えなくても深い所で作品と場所がつながっている。

建築もそんな場所とのつながりが大事です。そういう意味では現代美術と建築は似ているのかもしれません。